トイレ排水から新型コロナの感染状況をモニタリング、集団感染を防止へ | 日経クロステック(xTECH)

新型コロナウイルス感染者の一部は発症前から糞便中にウイルスを排出すると考えられている。そこでトイレ排⽔など下⽔からウイルス遺伝子をPCR法で検出することで、感染状況をモニタリングする研究が進んでいる。島津テクノリサーチは実証実験で、111人が利用するオフィスビルの下水から1人の感染者を検知することに成功した。「建物単位での下水解析は感染の早期発見に有効だ」(島津製作所)としている。 できるだけ安価で簡易に下水試料を採取するため、島津テクノリサーチは脱脂綿を活用した独自の「サンプラー」を開発した。サンプラーを「マンホール内に24時間設置してウイルスを吸着させる」(島津製作所)。採取した下水試料について、日本水環境学会COVID-19タスクフォースなどが公表したマニュアルに沿って、前処理とウイルス遺伝子の検出を実施する。 下水解析を依頼した施設は、採取した下水試料が島津テクノリサーチに到着した日の翌々日に結果を受け取る。1回あたりの下水解析は税込み7万7000円で、別途サンプリング費用として数万円と諸経費がかかる。

情報源: トイレ排水から新型コロナの感染状況をモニタリング、集団感染を防止へ | 日経クロステック(xTECH)

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